「政府が対策本部を作らないのは怠慢」
この度の新潟・福島の豪雨災害に付いて、斯様な意見が散見されますので、調べてみました。
ちなみに、自民党が、「対策本部」を作ったりもしたそうで(追記:2010年の話でした)。
以下は、数年前の豪雨災害での事例です。
http://
http://
そもそも、「災害対策本部」とは、大概は、該当区域の地方自治体が作ります。避難勧告なども、それらが出します。
先だっての奄美豪雨でも、与党(民主党)が「災害対策本部」を作りましたが、政府としては作っていません。
中央政府が「非常災害対策本部」や「緊急災害対策本部」を作る事も有りますが、過去の事例で見ると、豪雨災害でそれが行われているのは3件きりです。
それぞれ、死者数で言いますと、「長崎」で300人以上、「山陰」で100余名、「九州」で70人以上と、大惨事になっています。
http://
上でも触れましたが、2009年の7月19日 - 7月26日と、比較的長期に渉って起こった、山口県と福岡県での、「平成21年7月中国・九州北部豪雨」でも、政府(自民党政権)は、対策本部を作っていません。
尚、この折は、30人以上の死者が出ています。
豪雨自体は結構有りますし、それぞれ、相応に犠牲者を出しているのですけど。
死者数名程度の状況では、政権を問わず、迅速に、政府が対策本部を立てる程の事例ではない、首相が血相変えてコメントする程の事例ではないと、看做されてしまうのですかね。
尚、「激甚災害」指定を行い、然るべく後始末をする事は、また別です。
http://
http://
「菅首相が豪雨に付いてコメントしていない」ってのも、文句を言われていますが。
「首相 豪雨 コメント」で検索したら、こんなのを見つけました。
麻生氏、一再ならずの、豪雨がらみでのうっかりの巻です(前者では、当時、首相ではなく、党幹事長でしたが)。
http://
http://
尚、今の所、豪雨災害の折りの、当時の首相のコメントは、他には見つかっておりません。
現政権と民主党への批判と、自民党を応援するのに夢中な皆さんは、二重基準にならない様、お気を付けられた方が宜しいかと。
最後になりますが、被災者の皆様に、お見舞い申し上げます。
関東甲信の皆様にも、ご無事をお祈り致します。
・関東甲信でも激しい雨の恐れ
http://