アルバイトの過労で労災認定


>月に350〜529時間働いていた。ほとんど、店に寝泊まりして働く状態で、賃金は30万円の固定給与だったという。

文脈的に、残業や休日出勤分は、いわゆる「サービス残業」になっていたような感じです。
ここもツッコミ所ですね。
単純に計算して時給1000円としても、350時間で35万円。529時間なら、52万9千円。
更に、残業分や休日労働分は、割り増しになる筈です。
なのに、固定給30万円。

mixi日記を読みますと、「残業160時間くらい当然」とか言う御仁がちらほらおいでのようで。

こんなことを言う人もおいでです。
http://eiga.com/buzz/20091103/2/
【「定時(で上がる)なんて都市伝説だ」という劇中のセリフは本当かと聞かれた佐藤監督は、「都市伝説でしょう」ときっぱり。さらに、「若いころに就職した会社は相当なブラック会社で、1カ月の給料が9000円だった」と明かすと】

定時の範囲内で然るべき仕事をするのが本筋というものでしょう。
然るべき仕事をしている人が、定時で上がりにくい状況は、明確に異常です。


先日のセクハラの事件でもそうですが、「従業員の奴隷根性は当然」という考えが前提に有って(雇用側・経営側にも、そして場合によっては被雇用側にも)、こういう状況が発生するのでしょうね。

参考
・労働時間に上限はあるの?|バイト・パートQ&A(基礎知識編)-イーアイデム バイト・パート・社員・派遣 
http://baito.e-aidem.com/cont/qa/qa_01_02.html
・パートやアルバイトにも時間外労働割増賃金の支払いが必要でしょうか? 
http://media.jpc-net.jp/~jinjifaq/174.html


アルバイトの過労で労災認定
http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=1033605&media_id=2
http://mainichi.jp/select/wadai/news/20091127dde001040057000c.html

《月160時間を超える残業をしていた神奈川県在住の元コンビニエンスストアのアルバイト男性(42)が、過重労働が原因で統合失調症を発症したとして労働災害が認定されたことが分かった。長時間・過重労働などを原因とする過労死、過労自殺の労災認定は、増加傾向にあるが、アルバイトなど非正規雇用労働者の過労労災認定は珍しい。長時間労働が正社員だけではなく、非正規まで広がっていることを浮き彫りにした。

 男性や労災申請を支援した神奈川労災職業病センターによると、男性は神奈川県内の「サークルKサンクス」で1998年からアルバイトしていた。次第に労働時間が長くなり、もうろうとして働いているところを家族が見つけ、07年11月に仕事を辞めさせた。

 申告を受けた労基署は、05年の3月や10月などに月間160時間を超える残業をしている事実をレシートの記録などから確認、「恒常的な長時間労働があり、精神的負荷が強くかかった」ことを原因に統合失調症を発症したとして業務上の災害と認定した。認定は今年9月。

 認定では、男性は05年12月以前に発症したとされ、発症から2年近く症状を抱えたまま働いていたことになる。

 男性の労働時間を記録したメモによると、この間、月に350〜529時間働いていた。ほとんど、店に寝泊まりして働く状態で、賃金は30万円の固定給与だったという。

 男性は現在、リハビリを兼ねて働いている。同センターの川本浩之さんは「不安定な雇用の中で常軌を逸した働かされ方をしている。非正規にまで広がった長時間労働を改めていく必要がある」と話している。

 長時間・過重労働を巡る労災に関しては、うつ病など精神障害の労災で、08年度は927件(うち自殺148件)の申請のうち、30〜39歳が303件、20〜29歳が224件と20〜39歳で5割を超えている。08年度は労災認定件数が過去最多だった。

 サークルKサンクス広報部は「労災の認定を受けたことは承知しているが、詳しい内容は把握しておらずコメントできない」と話している。【東海林智】 》


付記

残業160時間と記事に有りますが、「男性の労働時間を記録したメモによると、この間、月に350〜529時間となっている」由です。
法定労働時間が週40時間であることを考えまして、稼働日数22日としても、22×8=176時間。
月で考えれば、176時間が本来の法定労働時間であり、これ以上の勤務は残業です。
350−176=174。
529−176=353。
最低で残業が174時間、最高だと353時間と言う事になります。

月々の労働時間合計を、350時間前提で計算してみます。
この人が仮に週休2日で働いていて、月22日間の出勤であったと仮定するならば、1日辺りの労働時間は15.9時間。
食事、トイレ、風呂、休憩の時間も要るでしょうから、それを合計2.1時間とすれば、眠れるのは6時間しか有りません。
週休1日として、1ヶ月に26日間出勤とすれば、1日辺りの労働時間は13.46時間。上記の仮定に、非労働時間を、1日あたり2時間足せる程度ですね。

労働時間合計を、529時間とし、週休2日の計算をすれば、1日辺りの労働時間は24時間を越えます。
週休1日、1ヶ月に26日間勤務とすれば、1日辺りの労働時間は20.3時間です。休憩その他と睡眠に割ける時間が4時間足らずです。
週休一切無しとして(勿論違法)、529時間を31日で割ると、1日辺りの労働時間が17時間です。食事その他を2時間として、眠れるのは5時間です。

私なら、死にます。

>月に350〜529時間働いていた。ほとんど、店に寝泊まりして働く状態で、賃金は30万円の固定給与だったという。

文脈的に、残業や休日出勤分は、いわゆる「サービス残業」になっていたような感じです。
ここもツッコミ所ですね。
単純に計算して時給1000円としても、350時間で35万円。529時間なら、52万9千円。
更に、残業分や休日労働分は、割り増しになる筈です。
なのに、固定給30万円。

mixi日記を読みますと、「残業160時間くらい当然」とか言う御仁がちらほらおいでのようで。

こんなことを言う人もおいでです。
http://eiga.com/buzz/20091103/2/
【「定時(で上がる)なんて都市伝説だ」という劇中のセリフは本当かと聞かれた佐藤監督は、「都市伝説でしょう」ときっぱり。さらに、「若いころに就職した会社は相当なブラック会社で、1カ月の給料が9000円だった」と明かすと】

定時の範囲内で然るべき仕事をするのが本筋というものでしょう。
然るべき仕事をしている人が、定時で上がりにくい状況は、明確に異常です。


先日のセクハラの事件でもそうですが、「従業員の奴隷根性は当然」という考えが前提に有って(雇用側・経営側にも、そして場合によっては被雇用側にも)、こういう状況が発生するのでしょうね。

参考
・労働時間に上限はあるの?|バイト・パートQ&A(基礎知識編)-イーアイデム バイト・パート・社員・派遣 
http://baito.e-aidem.com/cont/qa/qa_01_02.html
・パートやアルバイトにも時間外労働割増賃金の支払いが必要でしょうか? 
http://media.jpc-net.jp/~jinjifaq/174.html


アルバイトの過労で労災認定
http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=1033605&media_id=2
http://mainichi.jp/select/wadai/news/20091127dde001040057000c.html

《月160時間を超える残業をしていた神奈川県在住の元コンビニエンスストアのアルバイト男性(42)が、過重労働が原因で統合失調症を発症したとして労働災害が認定されたことが分かった。長時間・過重労働などを原因とする過労死、過労自殺の労災認定は、増加傾向にあるが、アルバイトなど非正規雇用労働者の過労労災認定は珍しい。長時間労働が正社員だけではなく、非正規まで広がっていることを浮き彫りにした。

 男性や労災申請を支援した神奈川労災職業病センターによると、男性は神奈川県内の「サークルKサンクス」で1998年からアルバイトしていた。次第に労働時間が長くなり、もうろうとして働いているところを家族が見つけ、07年11月に仕事を辞めさせた。

 申告を受けた労基署は、05年の3月や10月などに月間160時間を超える残業をしている事実をレシートの記録などから確認、「恒常的な長時間労働があり、精神的負荷が強くかかった」ことを原因に統合失調症を発症したとして業務上の災害と認定した。認定は今年9月。

 認定では、男性は05年12月以前に発症したとされ、発症から2年近く症状を抱えたまま働いていたことになる。

 男性の労働時間を記録したメモによると、この間、月に350〜529時間働いていた。ほとんど、店に寝泊まりして働く状態で、賃金は30万円の固定給与だったという。

 男性は現在、リハビリを兼ねて働いている。同センターの川本浩之さんは「不安定な雇用の中で常軌を逸した働かされ方をしている。非正規にまで広がった長時間労働を改めていく必要がある」と話している。

 長時間・過重労働を巡る労災に関しては、うつ病など精神障害の労災で、08年度は927件(うち自殺148件)の申請のうち、30〜39歳が303件、20〜29歳が224件と20〜39歳で5割を超えている。08年度は労災認定件数が過去最多だった。

 サークルKサンクス広報部は「労災の認定を受けたことは承知しているが、詳しい内容は把握しておらずコメントできない」と話している。【東海林智】 》