自民党によるワタミ擁立の意味

「自分を犠牲にしてでも働くべき。残業代のような小さいことを言っているような人間
はどうかと思う。少なくとも私は自分を犠牲にしても何事も取り組んでいる」(渡邉美樹)

・今年も太鼓持ちの嵐、ワタミが渡邉美樹会長をひたすら褒め称えるワタミ感謝祭のついでに株主総会を開催 : 市況かぶ全力2階建
http://kabumatome.doorblog.jp/archives/65750607.html


ブラック企業が泣いて喜ぶ解雇規制緩和|ささきりょう弁護士 - Togetter
http://togetter.com/li/459287

コメント欄も参考になります。



さて、解雇規制緩和、雇用流動がどうのの状況下で、「セーフティネット」は、どうなるのか?

・「自立支援」は、生活保護費削減の切り札か?貧困の拡大を助長しかねない「困窮者自立支援法案」を検証 ――政策ウォッチ編・第27回|生活保護のリアル みわよしこ|ダイヤモンド・オンライン
http://diamond.jp/articles/-/37059
生活保護法改正をめぐる厚労省・政府与党の動き、厚労省が公開している数多くの資料を念頭に置くかぎり、この法案の目的そのものが「自立支援」の名のもとに行われる別の何かである可能性を、否定することはできないだろう。

「生活困窮者住居確保給付金」に対しては、現在も求職者に対する時限制度として存在する「住」への保障の法制度化という意味で、一定の評価はしたい。失職し、ついで住居を失うと、求職にあたって履歴書に書くべき住所がなくなる。「定住の場がない」という状態からの再出発は、困難を極める。だから、住居だけでも確保することには、一定の意義はある。

 しかし、「仕事がない」「仕事があっても対価が安すぎる」という問題を、この給付金は解決できない。就労に際して不利な背景が何かある以上、結局のところは、生活保護を申請するしかなくなるのではないだろうか? そして、その時には「いや、それは福祉事務所の窓口ではなく、自立相談支援事業の窓口で」ということになるのかもしれない。拒めば「就労意欲なし」とカテゴライズされるかもしれない。そして、そこでは、とにかく生活保護を申請させないための水際作戦が……。

 もちろん、そうならないために、「その他の事業」がある。地域に眠るニーズを丹念に掘り起こし、マッチングを図り、最初は「中間的就労」という低賃金労働でも、いずれは一般就労へ。しかし、それが容易に可能であれば、既に行われているであろう。そして、「個人に仕事がない」「地域に産業がない」「自治体にお金がない」は、たいていは同じ地域で同時に発生する問題だ。そのような地域に対して、せめて、

「御地を活性化していただくために、この法案を実施してください。必要なことなので、国の責任において、義務化します。でも、予算は国が持ちます。最大限のサポートもします」

 という姿勢もないのであれば、この法案が実施された後の成り行きは、

「経済状況が良好でない地域では、困窮者が『相談』と、期間の十分でない住居確保給付金しか受けられない。結局は困窮し、その後、『相談』によって生活保護を利用することを実質的に拒まれ、生きていけなくなる」

 ということにしかならないのではないだろうか?》


自民党ワタミ の思想的共通項。
即ち「家父長制」 (+「主、主たらずとも、臣、臣たれ」?)、と考えます。
この観点だと、自民に対して言われる事の有る「軍国主義」との認識は、少々的外れです。
マトモに機能している軍国主義なら、国民の面倒は見ますもの。
国民国家」は、人間を、地縁・血縁的共同体から解放する物でもあるのです。

・“ワタミの会長はたぶん社員を家族だと思ってるよ”
http://htn.to/7WboU8XKeKz

「家族」だから、無理をさせることもアリなのですね。

自民党が、表現規制(漫画・アニメなどの性表現)に熱心なのも、赤ちゃんポストに及び腰であるのも、選択的夫婦別姓制度に否定的なのも。
「明治」的な家族制度と其の価値観を、維持したいが故であるのやも知れません。
人間の性的自由や、血統の軽視、名前の自由などは。
旧弊な「家族」から、人間を解放する一助となり、故に、その価値観と、対立するのです。

そして、 天賦人権と公共の福祉否定の憲法改正草案。
TPP参加。
行き先には、「国民国家」の解体(≒新自由主義、「グローバリズム」?)が有るのやも知れません。

改憲案の「新しさ」 (内田樹の研究室)
http://blog.tatsuru.com/2013/05/08_0746.php