清潔の強要≒ファシズム

 正義面した感情論や疑似科学の徒の妄言が、公的に否定されるのを見るのは、良い気分です。

《スカリア判事はさらに、憲法で保証される言論の自由と関連し、こうした暴力的ビデオゲームで遊ぶことは、読書することと基本的には同一の行為と判断、「ダンテの著書を読むことの方がモータル・コンバットのゲームで遊ぶよりは文化的で知性を磨くのに役立つのは疑いないところである。しかしこの文化、知性上の差異は合・違憲の判断には関係がない」と述べた。》




・米最高裁、暴力的ゲームソフト販売禁止法に違憲判断 (ウォール・ストリート・ジャーナル) - Yahoo!ニュース
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110628-00000001-wsj-int

《6月28日(火)9時36分配信

 【ワシントン】米連邦最高裁判所は27日、未成年者に暴力的な内容を含むゲームソフトを販売することを禁じたカリフォルニア州の法律を、言論の自由を侵害するとして違憲とする判断を下した。

1590億ドル(約12兆8600億円)市場を持つビデオゲーム業界は、この最高裁判決を歴史的な節目であるとし、未成年に対する「成人向け」ゲームの販売を規制する自主規制の推進に努める姿勢を強調した。

この日の票決は7対2。違憲とした多数派はアントニン・スカリア判事が代表して意見を書き、アンソニーケネディ、ルース・ベーダー・ギンズバーグソニア・ソトマイヨール、エレーナ・ケーガンの各判事が同意した。ジョン・ロバーツ裁判長とサミュエル・アリトー判事も違憲判断には同意したが、多数派意見の一部について不同意とした。

18ページに及ぶ意見書でスカリア判事はこのカリフォルニア州法について「たとえそれが未成年者の保護を目的とするものでも、合衆国憲法に基づく規制に対する制限が適用される」と述べた。

スカリア判事はさらに、憲法で保証される言論の自由と関連し、こうした暴力的ビデオゲームで遊ぶことは、読書することと基本的には同一の行為と判断、「ダンテの著書を読むことの方がモータル・コンバットのゲームで遊ぶよりは文化的で知性を磨くのに役立つのは疑いないところである。しかしこの文化、知性上の差異は合・違憲の判断には関係がない」と述べた。

2005年に成立したこのカリフォルニア州法はこうしたゲームソフトが、子供たちの「攻撃的心情」を高め、前頭葉の理性の働きを鈍らせ凶暴な反社会的行動を助長するとして未成年者への販売を禁じた。アーノルド・シュワルツェネッガーカリフォルニア州知事がこの法律に署名したものの、その合憲性がすぐに裁判で争われることとなり、下級審でも違憲と判断され実際に施行されることはなかった。》


・米最高裁が加州の暴力ゲーム規制に違憲判断、表現の自由侵害
http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=1652403&media_id=52

《[ワシントン 27日 ロイター] 米連邦最高裁は27日、暴力的ゲームを子どもに販売・貸し出しすることを禁じたカリフォルニア州の販売規制法について、憲法で保障された表現の自由を侵害するとして違憲判断を下した。

 最高裁は7対2で違憲と判断し、ビデオゲームも書籍や演劇、映画と同様に表現の自由に保護されるべきだとした。

 違憲判断を出したスカリア判事は、暴力的ゲームは性描写のある商品と同様に規制されるべきだとする同州の主張を退け、攻撃的で反社会的行動につながるとする研究結果を引き合いに出した同州議員の主張も退けた。

 規制法案を提出したカリフォルニア州のレランド・イー上院議員は、今回の判断について「最高裁は国民を保護すべき立場にある。だが、違憲判断は無残にも子どもたちを見捨てる結果になった」と批判した。

 同州は2005年に規制法を制定したが、ゲーム業界からの提訴を受け、実際に施行されることはなかった。》