潮流発電

 この実験、北九州市が行っておりますが、総務省が助成している様で。
 「緑の分権改革」なんて物が有るとは知りませんでした。

 「自然エネルギー庁」云々は、「原発ムラ」解体の為の一手でもあるのだろうと考えていましたが(既存の「資源エネルギー庁」は経済産業省の外局で、「原子力安全・保安院」は、資源エネルギー庁の特別の部局)、こうした事なども背景に有ったのですかね。

 原子力発電に注ぎ込まれてきた莫大な予算が、こういう所に回ってくれれば、結構な事です。


総務省|地域力の創造・地方の再生|緑の分権改革
http://www.soumu.go.jp/main_sosiki/jichi_gyousei/c-gyousei/bunken_kaikaku.html


・[PDF] 関門海峡における潮流発電について
http://www.city.kitakyushu.lg.jp/files/000088525.pdf


関門海峡で潮流発電 北九州市九工大と実証実験へ - 西日本新聞(2011/05/28)
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/item/244473
北九州市と九州工業大(同市戸畑区)は本年度から、潮の流れが速い関門海峡で、海中に設置した水車が回転する力を利用して電気を起こす潮流発電の実証実験に乗り出す。福島第1原発の事故を受け、国内外で自然エネルギーへの関心が高まる中、市は「環境モデル都市として、実用化に向けた可能性を探りたい」としている。
6月1日に開会する市議会に提案する本年度一般会計当初予算案に、水車や発電機の製作費など1千万円を計上した。

■実用化目指し予算1000万円

 市や同大大学院の平木講儒(こうじゅ)准教授(宇宙工学)によると、潮流発電は英国に実用化の例はあるものの、日本では企業や大学が実験を進めている段階。関門海峡の潮流は、最も速い早鞆瀬戸(はやとものせと)で秒速4・8メートルとされる。潮の向きが1日に4回、規則的に変わるため、同じ自然エネルギーでも天候に左右されやすい太陽光や風力発電に比べて発電量を予測しやすく、安定供給につながるという。

 今回の実証実験は、昨年度のクリーンエネルギー導入活用法などを探る総務省の「緑の分権改革推進事業」に採択され、市と同大が事前調査を実施。その結果、航路や漁場を除くと理論上は直径1メートル、高さ1メートルの水車を32万7千基設置でき、年間で一般家庭約1万6千世帯分の発電が可能と試算できた。

 平木准教授は小型モデル機を試作して準備を進めている。実験機の水車は直径1メートル、高さ2メートル程度。
2基を海中に設置し、発電量やさびの付着を検証する。設置場所は、海峡ドラマシップ横の岸壁付近や関門橋の橋脚付近など、同市門司区の候補地4カ所から1カ所に絞り込む。

 市は「実用化はまだ先だが、潮流発電の電気で発光ダイオード(LED)照明をともして市民に見せることができれば、クリーンエネルギーのアピールになる」とみる。平木准教授は「できれば5年は実験を続け、発電システムを確立させたい」と意気込んでいる。

▽画像 潮流発電で設置する水車の試作機を説明する平木講儒准教授
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/local/fukuoka/20110528/201105280015_000.jpg


関門海峡の潮流生かせ!北九州市が発電実験へ
(読売新聞 - 06月21日 17:40)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=1644962&media_id=20
《 関門海峡の潮の流れを利用した潮流発電の可能性を探ろうと、北九州市は今年度、発電機を設置して発電量などを調べる実証実験を始める。

 福島第一原子力発電所の事故を受けて安全な自然エネルギーへの期待が高まる中、クリーンで安定した電力供給源として注目を集めそうだ。

 市によると、関門海峡は、日本海と瀬戸内海の潮位の高低差から1日6時間おきに潮の向きが変わる。最も幅が狭い「早鞆(はやとも)瀬戸」(幅約650メートル)の最大流速は秒速4・8メートルで、水圧エネルギー量は風速40メートル超の強風に匹敵するという。

 発電機は、水車(直径、高さ各1メートル)を横向きに置いたような形。3枚の羽根が回って発電する仕組みで、どの方向から潮があたっても回転する。市は一般会計当初予算案に発電機製作費1000万円を計上。九州工業大(戸畑区)の平木講儒(こうじゅ)准教授(45)(宇宙工学)や地元企業などと開発を進めている。》