菅首相の視察の件とか、特定の外国の救助隊についてとか。
前者は、「電力板」とかでぐぐると、色々出てきます。産経も報じています。
難局に当たっている政府最高責任者の人格を、全否定する様な難癖ですよ。
実際は、原発が、電源が復旧していなくて、大変だったらしいです。
・tumblr ramblr
http://oshon2.tumblr.com/post/3823929058
・福島第一原子力発電所 稼動状況時系列 - 東北地方太平洋沖地震 原発関連wiki - livedoor Wiki(ウィキ)
http://w.livedoor.jp/nuclear/d/%CA%A1%C5%E7%C2%E8%B0%EC%B8%B6%BB%D2%CE%CF%C8%AF%C5%C5%BD%EA%A1%A1%B2%D4%C6%B0%BE%F5%B6%B7%BB%FE%B7%CF%CE%F3
電源が駄目ですから、ベントの電磁弁(電子的制御によるベント弁)も動かせません。
《03:00 原子炉格納容器内の圧力をベント(弁を開くことによって、圧力の原因となっている水蒸気を逃がすこと)によって、下げる措置を行う予定とする。》
この「予定とする」は、復旧・制御が達成出来たらという前提の話かと。
結局、首相が引き上げて以降の時点で、手動で開けたらしいですが、これは、危険な行為らしいです。
やりたくないことをやったって事は、それまでずっと、電源復旧を試み続けていたって事です。
後者はねえ。
ネット上の日記とか掲示板とかで、厭というほど見ましたが。
ただの憎悪と偏見の垂れ流しは論外。
口蹄疫がどうとか、もう少し、脳味噌使いなさいよ。
「南京虐殺は無かった」とか、妄言ほざいてるのも居ましたしねえ。
「非論理的な事を言うな」って趣旨の日記で、「児童ポルノ」ではない、実際に搾取されている子供が居る訳ではないアニメやマンガのことを、児童ポルノ呼ばわりするマヌケも居ましたしねえ(で、自分は、表現の自由が大事ですから、児童ポルノ擁護ですとさ。まあ、二重基準のネトウヨどもを、揶揄している積りなんでしょうけどねw)。
この人、普段書いている日記は、むしろ切れ味鋭いのですが。残念な人です。
嫌いな国だからって、その救援を、「信用するな」とか「要らん」とか。
賢いことを言ってる積りですか?
じゃあ、貴方が、その分を補填して御覧なさいよ。
こういう場合の、被災した外国への支援は、生臭い見方をすれば、その国にとって、保険の掛け金を払う様なものです。
支援しなければ叩かれるし、支援しておけば、自分達が被災した時には、心置きなく支援して貰えるのです。
古今東西、様々な災害の折、どうだったか、調べて御覧なさい。
「ヤシマ作戦」や「ウエシマ作戦」、良いことです。
非常時には、国も民族も(党派もw)越えて、助け合いたいものですね。
冷静にね。
・「ヤシマ作戦」「ウエシマ作戦」ネットで広がる協力の輪
http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=1537204&media_id=54
http://life.oricon.co.jp/85764/full/
《東日本大震災による電力不足や食料・日用品の買い占め騒動などが起こる中、インターネット上では「ヤシマ作戦」「ウエシマ作戦」など、さまざまな協力の輪が広がっている。
「ヤシマ作戦」はアニメ『新世紀エヴァンゲリオン』内で、ミッション遂行のために日本中から電力を集めた同名作戦に由来するもので、日本中で節電を行おうというもの。ツイッターではハッシュタグも用意され、賛同者たちが「不要なコンセントを抜く」「炊飯器を使う時は電力消費ピーク時を外す」「エアコンは使わず厚着をして過ごす」等の対策を宣言・実行している。
また、ここ数日の買い占め騒動で生まれた「ウエシマ作戦」は、「俺が!」「俺が!」と手を挙げる肥後克広、寺門ジモンに続く上島竜兵に対し、肥後・寺門が「どうぞどうぞ」と譲るお笑いトリオ・ダチョウ倶楽部のネタ。もともとは過酷な企画に挑む要員を決める際に使われるお馴染みのギャグだが、物資を買い占めず“どうぞどうぞ”と譲り合う心が大切であることから、ハッシュタグ「#ueshima」と共にユーザーの間で広がりを見せている。 》
追記。
某所より転載。
枝野が3月12日夜中2時の会見で、東電の蒸気放出作業についてもうまもなく行われるだろうと答えてる動画
平成23年3月12日(土)午前2-内閣官房長官記者会見
http://nettv.gov-online.go.jp/prg/prg4477.html ←これの6:13あたりから
>>「総理が到着するころには大気開放の作業は終わっているのか」との質問に対し「はい」と答えてる。
>>「作業は何時ごろになるのか?」の質問に対し、「それは東京電力が判断する」と答えてる。
官邸から蒸気開放にまったをかけた事実はない
菅の視察前に、東電の判断で、蒸気開放するという両者合意があったのである
首相と東電の、「廃炉の判断」云々について。
・【放射能漏れ】「東電のバカ野郎が!」官邸緊迫の7日間 貫けなかった首相の「勘」 またも政治主導取り違え - MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/110318/plc11031800190002-n1.htm
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/110318/plc11031800190002-n2.htm
《大津波をかぶって自動冷却装置が破損し、炉内の冷却が思うようにいかない、との報告が上がってきた。官邸内に緊張が走ったが、首相には野党の追及から逃れた安堵感とはまた別種の「意外な自信」(政府関係者)がみなぎっていた。
「まず、安全措置として10キロ圏内の住民らを避難させる。真水では足りないだろうから海水を使ってでも炉内を冷却させることだ」
首相の意向は東電に伝えられた。》
《だが、東電側の反応は首相の思惑と異なっていた。
10キロの避難指示という首相の想定に対しては「そこまでの心配は要らない」。海水の注入には「炉が使い物にならなくなる」と激しく抵抗したのだ。
首相も一転、事態の推移を見守ることにした。東電の“安全宣言”をひとまず信じ、当初は3キロ圏内の避難指示から始めるなど自らの「勘」は封印した。》
《第1原発の状況は改善されず、海水注入の作業も12日午後になって徐々に始めたが、後の祭りだった。建屋の爆発や燃料棒露出と続き、放射能漏れが現実のものとなった。
15日早朝、東電本店(東京・内幸町)に乗り込んだ首相は東電幹部らを「覚悟を決めてください」と恫喝した。直前に東電側が「第1原発が危険な状況にあり、手に負えなくなった」として現場の社員全員を撤退させたがっているとの話を聞いていたからだ。》
こういう時は、こういう風に言われるものです。
「政府と官僚と電力会社は協力して事に当たれ」
「政治家は、素人なのだから、専門家を信用しろ」
実際、そうでないと、物事は動きません。
「東電や官僚(保安院など)は、隠蔽していたり、嘘をついているか、楽観論だ」
これでは、何も出来ません。
東電は、「廃炉判断は時期尚早」と言った由です。
首相がそれを信用したのを責め立てるのは、少々酷かと。
そう言う方々は、自民党政権の、長年の電力と原子力についての政策を、否定する覚悟は、お有りですかね?
廃炉したら、5千億円だかの被害が出ます。
その上、それが生み出していた膨大な電力が止まります。
それはそれで、大勢の人命すら左右します。
「電力の為に原子力は必要だ」と言ってる人が、「政府は早期に廃炉を断行するべきだった」と言われるとしたら、都合が良すぎますわなあ。
そうことを言ってる人は、ですね。
政府が、本当に、東電の楽観論を信用せずに、早い時期での廃炉を断行していたら。
数千億の被害を出し、膨大な電力を止める判断を、東電が「時期尚早」と言っている段階で、下していたら。
大喜びで、責め立てていたんじゃないですかね。
週刊新潮(2011年3月24日号 ページ: 37 発売日:2011年3月16日)の記事の要約を某所より転載
《週刊新潮の『巨大地震/日本政府が米軍の原発用冷却剤を断ったという衝撃報道の真贋』
記事中で
・ロイター→読売日テレ→ロイターの流れで報道
・最初に報じた日テレに新潮が冷却材について詳細を確認したところ「お答えできません」との答え
・原子力科学専門家に新潮が取材「原発用冷却剤とは何か」「日本の場合軽水つまり真水、真水は日本にあるので米軍空輸の必要なし」
※福島第一原発は「沸騰水型軽水炉」、この場合冷却剤coolantは真水
・最後は日テレの冷却材報道は「ミスリード報道」と〆ている
一次ソースのロイター
http://www.reuters.com/article/2011/03/11/us-japan-quake-nuclear-coolant-idUSTRE72A8AM20110311
原文 訳
「米当局は被災した日本の原発に冷却材coolantを提供はしていないと発表した。国務長官ヒラリー・クリントンは冷却材coolantの輸送を始めたと述べたが、
米当局の発表によると、日本の要求に米国が同意したので既に実施されたと国務長官が聞かされていたとみられる。
実際には日本はその支援を必要としていなかったが、国務長官の耳にその報告が会見の前には入れられてなかった。
別の当局者は「結局、日本は自力で対応できたのだろうと理解している」と匿名で述べた。」
福島型原発の場合coolantは水を指す
ホウ酸は減速材moderaterであり冷却剤ではない。また米がホウ酸bonic acidを提案したという部分はどこにも見当たらない(他の原語ソースにもない)
新潮記事中の原子力科学者の言うとおり、「記事のいう冷却剤とは真水だから日本に必要ない」で合ってる
他に混乱の可能性として、アメリカ側はもんじゅ等の違う炉に対する冷却剤=金属ナトリウム等を送ろうとしたが
勘違いに気付いて後で撤回したのだと思われます(クリントンも間違いだったと訂正しています)
多くの方が冷却剤=ホウ酸という勘違いをしているようですが日本も水に混ぜて注入しています
おそらく最初ヒラリーに冷却材としてナトリウムを提案されて、それは軽水炉では使えないからいい
といった事務レベルのやりとりをロイターの文系記者が飛ばし報道したものと思われる 》
・検証・大震災:発生直後に原発ベント指示、東電動かず 首相「おれが話す」 - 毎日jp(毎日新聞)
http://mainichi.jp/select/jiken/news/20110404ddm001040085000c.html
《 「総理、原発は大丈夫なんです。構造上爆発しません」。機内の隣で班目(まだらめ)春樹・内閣府原子力安全委員会委員長が伝えた。原発の安全性をチェックする機関の最高責任者だ。
第1原発は地震で自動停止したものの、原子炉内の圧力が異常に上昇した。東電は格納容器の弁を開放して水蒸気を逃がし、圧力を下げる作業(ベント)を前夜から迫られていた。班目委員長は「視察の前に、作業は当然行われていたと思っていた」と振り返る。だが、着手は遅れた。》
《事態の悪化に官邸は東電への不信を募らせる。菅首相は11日夕、公邸にいる伸子夫人に電話で「東工大の名簿をすぐに探してくれ」と頼んだ。信頼できる母校の学者に助言を求めるためだった。
11日午後8時30分、2号機の隔離時冷却系の機能が失われたことが判明する。電源車を送り込み、復旧しなければならない。「電源車は何台あるのか」「自衛隊で運べないのか」。首相執務室にホワイトボードが持ち込まれ、自ら指揮を執った。
官邸は東電役員を呼びつけた。原子炉の圧力が上がってきたことを説明され、ベントを要請した。しかし東電は動かない。マニュアルにはあるが、日本の原発で前例はない。放射性物質が一定程度、外部へまき散らされる可能性がある。
「一企業には重すぎる決断だ」。東電側からそんな声が官邸にも聞こえてきた。復旧し、冷却機能が安定すればベントの必要もなくなる。
翌12日午前1時30分、官邸は海江田万里経産相名で正式にベントの指示を出した。だが、保安院は実際に行うかどうかについて「一義的には東電が決めること」という姿勢を変えない。国が電力各社に文書で提出させている重大事故対策は「事業者の自主的な措置」と位置づけられている。
「東電はなぜ指示を聞かないのか」。官邸は困惑するばかりだった。首相は「東電の現地と直接、話をさせろ」といら立った。「ここにいても何も分からないじゃないか。行って原発の話ができるのは、おれ以外に誰がいるんだ」。午前2時、視察はこうして決まった。》
・検証・大震災:初動遅れ、連鎖 情報共有、失敗(その1) - 毎日jp(毎日新聞)
http://mainichi.jp/select/jiken/news/20110404ddm010040023000c.html
《原発事故を巡る行政機関の情報伝達ルートは「東電→経産省原子力安全・保安院→首相官邸」という流れで、通常は官邸が直接、民間企業の東電に指示・命令することはない。「原発有事」に発展するまで首相はもっぱら保安院から「原発は大丈夫です」との報告を受けていた、と複数の政府高官は指摘する。》
・検証・大震災:初動遅れ、連鎖 情報共有、失敗(その2止) - 毎日jp(毎日新聞)
http://mainichi.jp/select/jiken/news/20110404ddm010040035000c.html
《12日午前1時半には海江田経産相を通じて東電にベントで圧力を下げるよう指示。しかし、東電側からは、できるかどうか明確な返答はなく、いらだつ官邸が「何なら、総理指示を出すぞ」と威圧する場面もあった。
それでも保安院の中村審議官は午前2時20分過ぎの会見で「最終的に開ける(ベントする)と判断したわけではない。過去にベントの経験はない。一義的には事業者判断だ」と説明した。》
《政府は原子炉等規制法に基づき、東電にベントをするよう命令した。午前6時50分だった。
◆
午前6時過ぎ、首相は班目委員長らと官邸ヘリポートから陸上自衛隊の要人輸送ヘリ・スーパーピューマで福島第1原発へ飛び立った。首相は線量計を携帯していた。午前7時過ぎ、同原発に着いた首相は大地震に耐えられる免震重要棟に移った。
「そんな悠長な話か。早くベントをやれ」
首相の怒声が響く。未明に指示したベントはまだ実施されていなかったからだ。現場を熟知する吉田昌郎福島第1原発所長は実施を約束。この後、官邸は東電本店よりも吉田所長に信頼を置くようになる。
■崩壊 12日15:36
◇指示から9時間、ようやく開始
◇東電「ガスボンベ爆発では」 首相「東電つぶれる」
官邸からの再三の要請を受けて、東電では福島第1原発で現地の作業員らが冷却機能を失った原子炉の圧力を下げるため、炉内から水蒸気を外部に出すベントの準備に取りかかっていた。当初は2号機のベントが想定されたが、途中から1号機の原子炉格納容器の圧力が上昇していることが分かり、こちらを優先することになった。
東電の原発事故時のマニュアルには手順も書かれているが、放射性物質を含んだ水蒸気を原発の外部に出すという初の事態に「福島の現場も東京の東電本店も緊張した」(保安院幹部)。しかも、停電で原子炉から水蒸気を放出するための圧力弁は自動では作動せず、放射線量が高い格納容器周辺に作業員が行き、手で弁を開く必要があった。停電で真っ暗な中での準備作業は難航。首相の視察後もなお現場は「ベントを開始できるまで、どれだけ時間がかかるか分からない」という状況だった。
1号機の格納容器内の圧力は午前4時半には、通常の2倍超の8・4気圧に達し、核燃料が溶ける「炉心溶融」がいつ起きてもおかしくなかったが、ようやくベントが開始できたのは午前10時17分だった。》
【12日午前1時半には海江田経産相を通じて東電にベントで圧力を下げるよう指示。しかし、東電側からは、できるかどうか明確な返答はなく、いらだつ官邸が「何なら、総理指示を出すぞ」と威圧する場面もあった。】
【それでも保安院の中村審議官は午前2時20分過ぎの会見で「最終的に開ける(ベントする)と判断したわけではない。過去にベントの経験はない。一義的には事業者判断だ」と説明した。》】
【政府は原子炉等規制法に基づき、東電にベントをするよう命令した。午前6時50分だった。】
【午前7時過ぎ、同原発に着いた首相は大地震に耐えられる免震重要棟に移った。
「そんな悠長な話か。早くベントをやれ」
首相の怒声が響く。未明に指示したベントはまだ実施されていなかったからだ。】
【停電で原子炉から水蒸気を放出するための圧力弁は自動では作動せず、放射線量が高い格納容器周辺に作業員が行き、手で弁を開く必要があった。停電で真っ暗な中での準備作業は難航。首相の視察後もなお現場は「ベントを開始できるまで、どれだけ時間がかかるか分からない」という状況だった。
1号機の格納容器内の圧力は午前4時半には、通常の2倍超の8・4気圧に達し、核燃料が溶ける「炉心溶融」がいつ起きてもおかしくなかったが、ようやくベントが開始できたのは午前10時17分だった。》】
「首相の視察のせいでベント開放が遅れた」という話は、やはり、デマのようですね。
少なくとも、ベント開放の、政府による法に基づいた命令は、視察に出た首相の到着前に出ています。